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【第14回】「見える化」の3手法(2)「境内設備(神社)」を見える化
参拝客は何も知らない
今回は境内設備(神社)の「見える化」の手法について解説します。
弊社では神社様への広報のお手伝いをさせていただいているため、さまざまな提案をさせていただいております。その中で基本となるのは、第13回で述べさせていただきました通り「参拝客は神社について何も知らない」ということです。
最近はパワースポットブームで、雑誌等で参拝マナーについて紹介される機会も増えてきましたが、読者はそこまで詳しく読む場合は多くありません。実際に参拝客が神社を訪れた場合、どのような行動を取るでしょうか?
手水や拝殿を無視して、パワースポットにまっしぐら、あるいは社務所で5円玉に両替をお願いして、手水もせずに社頭参拝…といった参拝客を見かけたことは多いはずです。
鳥居の意味
手水のやり方
お賽銭を入れるタイミング、鈴を鳴らすタイミング、二拝二拍手一拝のマナー…
基本中の基本のことかもしれませんが、以前は両親や地域の中心人物、学校の先生などが教えてくれたことを、知る機会があまりに少ないのが現状です。
神道についての知識を知らない人が増えるということは、神社の「社会的価値」(絶対的価値ではありません)が低下することを意味します。誰も教えてくれないならば、神社側から教えるスタンスはこれからますます増えてくることでしょう。
目線は低く、目標は高く
埼玉県の高麗神社様では、「お守りのしおり」「授与品のしおり」「御神札のしおり」「昇殿参拝のしおり」の三種類を作らせていただきました。それぞれまったく神社について「無知」の人でも一から理解できる内容になっております。こちらに記載されている内容は社務所にも掲示されております。
ご存じのとおり、高麗神社様は「観光神社」としても多くの参拝客が訪れます。本来そのような方々は「参拝」が目的ではない場合もあります。そのような人々にも正しく参拝していただけるよう、「無知」の参拝客の目線に立った教化活動を行っているのです。
しかし、そこで「○○をすればよい」と最低限のマナーを守ってくれれば良い、とハードルを下げるのは間違いです。あくまでも目標は真の神道理解に結びつくよう、参拝客にはより高いレベルを求める必要があります。
そのためには、順序立ててしっかりとした道筋を見せる掲示物が必要なのです。
参拝客が訪れる境内
これまで境内掲示物についての説明をしましたが、工事を伴う境内整備をこれからお考えの神社様への一つのアドバイスがございます。それは氏子の方々や参拝客によく意見を聞くことです。埼玉県の川越八幡宮では、境内整備の際、神社周辺の氏子の方々にヒアリングを行いました。その結果、そこに神社があることすら知らない人がいたのです。原因は人通りの多い側から神社へ行ける参道がなかったためでした。
そこで川越八幡宮では人通りの多い方へ裏参道(右写真)を新たに設けました。「お久しぶりですね」と店員に言われれば誰でもうれしく、「特別感」を感じるはずです。
鎮守の杜をなるべく傷めないよう、樹木をあえて残した参道は川越市から都市景観ポイント賞を授与され、参拝客も増加。地域の新たな顔となっています。
普段、見慣れた境内も周辺の住民の「外からの目」から見ると、意外な問題や魅力が見つかるものです。ぜひそのような街の人々の声を集めてみてください。
次回は、「境内設備(神社)」の見える化について解説します。
文責:近代出版社 編集長 青木康





